文武両道で学生時代から注目を浴びる
南山中学時代にアメリカンフットボールを始め、南山高校卒業後、慶應義塾大学に入学する。
大学3年時(2015年)、大学生で唯一の日本代表選手としてシニア世界選手権アメリカ大会に出場するとともに、大学で主将を務めた4年時(2016年)には、カレッジ世界選手権メキシコ大会に出場する。関東大学リーグでは、大学3、4年時に、2年連続で関東ベストイレブン選出、関東リーディングラッシャー(ラン獲得距離1位の選手)に輝く。
日本社会人選手権ジャパンエックスボウルでMVP受賞
大学卒業後は、日本航空にパイロット訓練生として入社と同時にXリーグのオービックシーガルズに加入する。社会人としての成田空港での地上業務とアメフトを両立させてルーキーイヤーから活躍し、Xリーグ最優秀新人賞を受賞し、3年目の2019年にはオールXリーグに初選出される。
翌2020年には2年連続でオールXリーグに選出されるとともに、日本社会人選手権ジャパンエックスボウルではMVPを受賞した。
異色の経歴からNFLを目指して挑戦中!
2018年秋、日本航空を退社してパイロットへの道を断ち、もう一つの夢であるNFLへの挑戦に照準を定める。
NFLを目指し、2019年春、アメリカのスカウトイベント「The Spring League」に初の日本人として参加し、プロリーグXFLのトライアウトに招聘されドラフト候補入りする。
2021年にはNFLが進める「インターナショナル・プレーヤー・パスウェー(IPP)」の候補選手に選出される。IPPは、北米以外の海外の選手にNFLレベルで競争し、スキルを磨き、最終的にはNFLロースターのスポットを確保できるようなチャンスを与えるためのプログラムで、2021年度のIPP候補者は米国、カナダ以外の9か国から11名で、日本からは李卓のみが選ばれた。
また2021年にカナダのプロアメリカンフットボールリーグの「Canadian Football League (CFL)」のグローバルドラフトでモントリオール・アルエッツから指名を受け契約を交わす。2021年シーズンから国外のカナダでプレーしながら、日本人未踏の地”NFL“に向けて邁進中である。
自身の挑戦する姿や夢を叶える姿を発信していくことで、日本のアメリカンフットボール選手・ファンだけでなく、多くの方々に希望や勇気、感動を届けるとともに、日本スポーツ界の進化・発展に貢献できるような活動を目指している。